― 患者と医療をつなぐ、信頼できる知識基盤を目指して ―
2026年10月
IVR Knowledge Base 編集部
本方針は、IVR Knowledge Baseが患者・家族、医療者、研究者、スポンサーその他の関係者から信頼されるメディアとして運営されるための、編集および事業運営上の基本的な考え方を定めるものです。
1.基本的な考え方
IVR Knowledge Baseは、IVR(画像下治療)をはじめとするがん医療について、患者・家族が信頼できる情報にアクセスし、「命をあきらめない」ために、がんの早期発見や体に負担の少ない治療を含め、さまざまな治療の選択肢を知り、自ら考えることができる医療情報メディア・知識基盤を目指します。
編集部はジャーナリズムの原則に基づき、患者・医師・研究者等への取材を通じて、記事の企画、取材、執筆、編集、公開について責任を負います。日本医学放射線学会、日本IVR学会、日本穿刺ドレナージ研究会の理事長・代表者で構成するMedical Advisory Board(MAB=医学諮問委員会)は、医学的な専門知識と各領域の知見に基づき、医療情報の内容やメディアとしての方向性について編集部に助言し、情報の信頼性・客観性の確保を支えます。
一方、本メディアを持続的に運営していくためには、スポンサーや関連サービスとの適切な連携も必要です。読者から見ても、「この情報は編集部が取材・編集した記事なのか」「これはスポンサーによるPRなのか」が明確にわかる状態をつくることで、メディアそのものの信頼性を守ることを基本とします。
2.患者インタビューと医師コメントの基本方針
今後、本メディアでは、患者の体験記(「患者は語る」〈仮称〉)を紹介する記事を重要なコンテンツの一つとして位置付けます。
ただし、患者の体験談が特定の医師・医療機関の推薦記事と受け取られないよう、「患者の体験」と「医療情報の解説」を分けて構成することを基本とします。
記事構成
① 患者のストーリー
- がんを知った経緯
- 治療について悩んだこと
- どのような情報を探したか
- IVRという選択肢を知った経緯
- 治療を受ける際に何を考えたか
- 治療後の生活や現在の思い
② 医師による医学的解説
- IVRとは何か
- どのような疾患・状態で選択肢となり得るのか
- どのような場合には適応しないのか
- 治療のメリットと限界
- 合併症・リスク
- 他の治療法との違い
- 治療を選択する際に知っておくべきこと
などを一般的な医学情報として解説します。
3.Medical Advisory Board(医学顧問委員会)との関係
日本医学放射線学会理事長(村上卓道医師)、日本IVR学会理事長(曽根美雪医師)、日本穿刺ドレナージ研究会(保本卓代医師)の理事長・代表者で構成するMedical Advisory Boardは、本メディアの医学的信頼性を支える重要な存在です。一方で、諮問委員を特定の検診・医療機関・サービスの推薦者として利用することはありません。
Medical Advisory Boardの役割は、以下の通りです。
- メディア全体の医学的方向性への助言
- IVRに関する専門的な知見の提供
- 社会に伝えるべきテーマについての提言
- 医療情報の正確性・客観性についての助言
4.スポンサー・広告との関係について
本メディアは、患者・ご家族にとって有用で信頼できる医療情報を継続的に提供することを、編集活動の中心的な目的とします。特に、患者・医師・研究者等への取材に基づくEditorial(編集記事)と、そこから得られた知見を社会に広く伝えるInformation(情報・解説)こそが、本メディアの価値の中核であると考えます。
そのため、編集記事や情報提供を、特定の検診、医療機関、企業、サービスへの誘導を目的として構成することはしません。読者が記事を読んだ結果として、必要に応じて検査や医療機関への相談など、自ら次の行動を考えることは想定されますが、どの医療機関やサービスを選択するかについて、編集部が特定の方向へ誘導することを基本的な役割とはしません。
一方、こうした編集活動を継続し、本メディアを長期的に運営していくためには、本メディアの理念や問題意識に共感し、その活動に寄与したいと考える企業・団体との連携も重要です。
そのため、スポンサーについては、単に資金を提供する企業を募るのではなく、「IVR Knowledge Baseが目指す社会の実現に寄与したい」という考えを共有する企業・団体に参画いただくことを基本とします。
スポンサー企業については、スポンサーであること自体を理由として編集記事の内容に影響を与えたり、特定の商品・サービスを推奨したりすることはありません。
また、スポンサー企業については、その企業がどのような問題意識や思いから本メディアの活動を支援しているのかについて、必要に応じて読者に伝えることも検討します。これは、スポンサー企業の商品・サービスを編集記事の中で推奨することを目的とするものではなく、本メディアの活動を支える企業・団体の考え方や社会的な取り組みを透明性をもって示すものとします。
【スポンサー】
本メディアの理念・編集方針に共感し、その継続的な活動を支援する企業・団体を指します。スポンサーの選定にあたっては、資金提供の有無だけではなく、本メディアの趣旨との整合性、社会的な意義、読者にとっての有用性、情報の適切性等を踏まえ、編集部が一定の基準に基づいて判断します。スポンサーからの支援によって、編集部の取材・編集・公開における独立性が損なわれることのないようにします。
【広告・協賛企画】
スポンサーとは別に、企業・医療機関等から広告掲載や協賛企画の申し込みを受ける場合があります。
その場合は、編集記事と広告・協賛企画を明確に区分し、読者が広告・PRであることを認識できる表示を行うことを基本とします。
広告についても、申し込みや広告料の支払いだけを理由として掲載するのではなく、本メディアの趣旨・編集方針との整合性、内容の適切性、読者への有用性等を踏まえ、編集部が掲載の可否を判断します。 また、広告の内容や掲載量が、本メディア本来の編集価値や読者からの信頼を損なうことのないよう、掲載基準や審査の考え方について、今後さらに具体化していきます。
5.IVR Knowledge Baseの編集上の「5原則」
今後の記事制作では、以下を編集部の基本原則とします。
① 特定の医師・医療機関を宣伝することを目的としない
個別の医師・施設を紹介する場合も、
社会的な医療情報としての価値を優先する。
② 患者の体験を「治療効果の証明」にしない
患者の体験は、あくまで一人の患者の経験として扱い、一般化しない。
③ メリットだけでなく、限界・リスクも伝える
IVRについても、適応、限界、合併症、他の治療選択肢等を可能な限り併記する。
④ 編集記事とスポンサード・PRを明確に区分する
スポンサー・サービスの紹介は「Sponsored」「PR」等の表示を行い、
編集記事との境界を明確にする。
⑤ 正確な情報や知識を集約して「知るためのメディア」にする
読者が正しい情報を得た結果として、
必要な検診・医療機関・治療法を自ら選択できる状態を目指す。
6.おわりに
がんと直面したとき、多くの患者や家族は心理的なバイアスや情報過多の波にさらされ、適切な選択肢に辿り着けない困難に直面します。本メディアが目指すのは、単なる医療情報のデータベースではなく、患者や家族が不安のなかで立ち止まったとき、信頼できる情報に基づいて自らの意思で歩みを進めるための「知識の基盤(Knowledge Base)」となることです。
私たち編集部は、ジャーナリズムの独立性と公正性を守り、Medical Advisory Boardの専門的な知見に深く感謝しつつ、志を同じくする関係各位とともに、社会から必要とされる質の高い医療情報の発信に努めてまいります。
なお、本方針は社会情勢や医療環境の変化、ならびに読者の皆様からのご意見を踏まえ、必要に応じて見直しを行い、常により良い運営・編集体制を追求していくものとします。
